七宗徘徊
<大田代官所役人の七宗山足跡を辿る。>
◆飛騨川サイドから 七宗へ上がることが出来ないか色々考えた。それも昔の役人の歩いた寒(勘)八から  ”美濃一人”さんのサイトに”七宗巡山日数多少積”の転載があり その中に『一.勘八御登山笹ヶたわ、ふった、野口小屋御休、柿ヶ野御泊』とある。よく考えるとこの時熊の島(大畑山)へは来ていない。(統治外であったこと、もし来ていればこれだけのピークで七宗権現ならば記述されるはず。それとも七宗権現でなかったのか いやそれはないだろう。)やはり熊の島には来てていないと考えるのが普通であろう。etc,etc 色々な考えが巡り巡ってくる。熊の島へ寄らずんば とすると当初の考えが大幅に変わる。(思い込みで地図の青ラインのルートを想定していた。)  彼らがたどり着いたのは現在#41鉄塔のある尾根の下がった所か、それとももっと南の尾根の700mH辺りか?想像するだけでも楽しいが一度行ってみなくては
 <Approachi>  春日井→尾張パークウェイ→美濃加茂→R-41→上麻生→寒八
  2012/11/01(木)   曇り 単独山行    累積標高差501m  沿面距離:4.2km
ルート 車止(12:56)→寒八集会所(13:00)→谷引返し(13:39)→尾根上り(13:44)→トラバース(14:07)→
境界標石465(14:37)→引返点(14:45)→林道(14:56)→沢(15:26)→集会所(15:50)→車止(15:52)
GPS軌跡
(カシミール3D)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50メッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第198号)」
R-41を金山方面へ、白川口を過ぎ 寒八の集落が近づくも後続車がありスピードを落とせない。過ぎて道の膨らみに駐車試しに階段を上がり高山線を越え急斜面を覗いてみたがとても上がれない。戻り寒八の集落へ入る。高山線を潜り(大畠川橋梁とあった)一本しかない道の最奥の空地に駐車、身支度中にお爺さんが出てきたので聞いてみた。左(南)の谷は堰堤まで行けるが先は不明 戻って突き当りから沢沿いに道があるが何処までかはわからないと言われた。
   沢沿い
寒八集会所(矢印踏み跡) 沢沿いを詰める
戻って進むと突き当りは”寒八集会所”とあり 周りを探すと左に踏み跡があり 上に祠が見えた。植林の中進むと沢の右岸沿いとなる。(この沢が大畠川か?大畑山の山名はこれから採られたのだろう)左岸は急峻な壁が続いている。そのうち行く手に大きな岩壁が現れ左岸へ移り少し登ると道(?)らしくなる。朗かに人の辿った跡である。この辺から暫く右岸は人の近づけない程の急斜面が続く さらに登って行くと踏み跡はなくなる。
 広くなった所  尾根を登る
倒木の広くなった所 隣の尾根登り
周りは広くなって右岸へ取り付けそうな感じであったが沢沿いを進む。谷は狭くなり 上を見ても尾根が見えずここで諦めた。目印(石積)を作って引き返しながら隣の尾根が気になり斜面をトラバース 木々を避け尾根の出っ張りで上りに掛かる。右は植林である。
 がんじがらめ  薄い作業道?
がんじがらめ? ?(作業道?)とオイル缶
杉の植林帯の幅広い斜面に出てここを登る。暫く上って左の尾根に上がると歩き易い尾根の上りになった。トラバースと似たような尾根の上りの繰り返しで迷い易いと青い紙テープを使用、時々伐採された木があり人の手が入っていると思ったらオイル缶があった。(チェーンソー用) 傾斜が増した所で左へ踏み跡があり辿ると再度尾根筋があり
 境界標石465  林道と41鉄塔
境界標:四六五 41鉄塔(記念にテープを)
 上がってみると赤い境界標石四六五があった。右折し急勾配の登り 少し登って標高が606m(林道より高く変?と思ったが)で時間切れと引き返す。境界標四六二(来過ぎた)へ来ると何と右下に林道があった。(何のことない さっき左折しておれば無駄な事せず済んだのに)林道へ降りたがすでに笹ヶタワは無理だ。記念にススキに紙テープをつけた。#41鉄塔を見て引き返す。デジカメで標石ナンバー確認、標石465に戻る。下りの最初の尾根で下りかけたが沢の急斜面を思い出しやめた。ほぼ往路を戻り 沢沿いを下って 左岸の踏み跡を見て安堵 寒八集会所へ着いた。車止へ戻るも誰も外に出てくれない。お話を聞くことも出来なかった。でも朝 お爺さんに会えたのは幸運であった。

◆これが本当に大田代官所役人の七宗山巡視経路だったのか?果たして・・・・でも役人の旅装束3〜4人(5〜6人かな)が巡山している様子が目に浮かぶ。それ程厳しい所はなかったので彼らの足跡に近い所を歩けたと思う。寒八から七宗の林道まで繋がったことは喜びたい。これで笹ヶタワに上がって柿ヶ野で一泊したら完璧なのに(宿泊施設がないかな?・・・) 

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