カラス倉峠〜フッタ
(594P)
<境界線を辿れず〜”フッタ”は何処だ!>
◆前回 カラス倉峠の特定が曖昧で到達していなかったようなので再度出掛けた。展望の良い所なので再度行くことに抵抗はなかったが長い林道歩きはつらいなー 今度は南の594Pまで行ってみよう。
 <Approachi>  春日井→尾張パークウェイ→R-41→美濃加茂→上麻生→大柿
  2012/11/10(土)   晴れ 単独山行    累積標高差936m  沿面距離11.6km (含む林道)
ルート ゲート車止(10:08)→切通し(11:01)→カラス倉峠(11:36)→594P(11:50)→引き返し点(12:02)→カラス倉峠(12:16)
→切通し(12:42)→フッタ(13:30)→橋谷・滝(13:43)→林道(14:12)→車止(15:05)
Map1 拡大図有
GPS軌跡
(カシミール3D)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50メッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第198号)」
R-41で美濃加茂へ飛騨川を渡り大柿を抜ける。水源の森に着くと 駐車1台あり 白川の方でしたが山の情報は得られなかった。菅田大柿林道ゲート前に駐車 
Map2  岩場の展望
切り通し上の展望:白山
林道をひたすら歩く。鬼越峠を過ぎ細洞林道のゲートを入る。細洞林道の切通し着 左の岩場へ上がる。今日の天気は約束されている丈あって白山まできれいに見えた。(画像 手前はベニヅラ)少し下って鞍部着 正面は30m程の岩壁である。(ひょっとしてこの岩壁がカラス?・・まさか)
コブからの展望
岩壁の南のコブから展望
岩壁の左へ上がり さらに左のコブへ上がると再度展望が開ける。(真下は断崖絶壁) 麻生高ヤの右肩に御岳が覗いていた。右に42鉄塔から笹ヶタワ さらに右には笠置の後ろに恵那山が見えた。七宗でこれだけの展望はそうそうないであろう。(内心、七宗で1番でないか?と思った。)右手へ下るが左は絶壁が続く。
 崖沿いの下り  カラス倉峠
左、崖に沿って下る
カラス倉峠(中央:境界標639号)
暫くすると国有林境界線に合流(境界標641号)し大きく100m程を下る。鞍部着(境界標639号) ここがカラス倉峠であろうか?境界線は左の崖を下っていくがとても下れない。正面前方を探索 1つコブを過ぎると木々が茂って歩き難い やや右手に進み鞍部へ 594Pへの上りは2m程の木(榊やシキミの様な低木)を掻き分けて登る。
 594P山頂  594Pから萱原
594P山頂(ポリバケツがあった) 萱原が見えた。(帰宅後カシミールで)
登りきった所には黄色のポリバケツが1個で展望はなかった。南へ少し進むと萱原らしきピークが見えた。黄色のプラ杭は右へ続いていた。辿ってみるとさらに西へ尾根が続いていたので偵察してみたが下りになった所で引き返した。途中左へトラバース 鞍部へ戻り カラス倉峠に戻った。再度東の崖下を探すが巻道はなく 下に境界を示すものも見えなかった。(私には)降りたら戻れない勾配と止むなく撤退 100m程の急勾配を登り返し 境界線を戻る。岩壁の右で上がり 切り通しまで戻った。
 Map3  フッタ辺り
フッタ辺り?
細洞林道を戻りフッタへ向かう。歩きながらオニギリを食す。フッタらしき所へ着くも美濃一人さんのHPで見た平地や石垣がない。この半年の間に林道整備で消滅か?(後で確認すると東の奥に入った所とのこと、見逃したようだ。)進むと道は狭くなり境界線が横切っていた。この先、道は怪しくなり 右に滑滝が見え さらに進むと谷は狭くなり腐った桟道を過ぎ 谷の危ない道(?)を行く。
 橋谷の大タル  引き返し地点
橋谷の大タル(≒25m) 引き返し地点(15mの崖) 上から
右に滝が見え少し先で滝の下に降りた。25m程有り これが橋谷の大タルか?沢筋をさらに下ってみたが再度15m程落ち込んでおり下は広くなっていたがここで引き返した。フッタ辺りでは注意しながら過ぎたがやはり石垣はなかった。菅田大柿林道を戻ると作業小屋前の水場に榊が3束浸けてあったので業者さんが入っているようだ。ゲートまで戻り 柿ヶ野まで来るとご夫婦が居られた。現在、美濃加茂に住んでいるが時々来るそうです。『子供の頃は橋谷の上まで道があって滝まで行ったもんですよ。多々羅宅は入口の家だが土蔵以外は倒壊して近付けない ここもあと数年で無人になるでしょう。』とのこと・・・最後に寂しい話になってしまった。道路脇のミカン(食用ではなく香りが良さそう)1個失敬 帰途に就く。

◆カラス倉峠は思っていたイメージとは違ったが境界線上でこの辺では他に岩壁の横しかない。200年前ここにカラスが巣でも作ったのだろう?命名なんてそんなもんだ。 境界線はここで途切れる。辿るのは容易ではない。(フカ谷峠から)逆に辿ってみたいがこれも相当のアルバイトになりそう。
◆5〜60年前の事 果たしてオジサンが言っていた谷沿いの道はまだ健在なのか?大田代官所役人はこの道で橋谷を下ったのか?またまた疑問が湧いてきた。
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