小川谷〜黒尾
(606m)

◆先日土岐のIさんよりメールがあり 小川谷の情報を色々頂き地形図を眺めていたら小川谷を歩いてみたくなった。小川側からだと遠いのでスケガ谷の作業場から入り浄蓮寺峠からとしたが雪が心配?
 <Approachi>  春日井→尾張パークウェイ→R-41→上麻生→葛屋→七宗林道→国有林ゲート
  2012/2/10(金)   曇り少し晴れ 単独山行    累積標高差727m  沿面距離:8.8km
ルート ゲート車止(10:24)→浄蓮寺林道(10:40)→浄蓮寺峠(10:53)→小川谷源頭(10:59)→堰堤(11:18)→
雄滝(11:33)→雌滝引返(11:53)→取付きA(12:08)→尾根(12:17)→林道(12:24)→取付きB(12:43)→
境界尾根(13:23)→黒尾(13:41)→尾根分岐(14:12)→林道終点(14:37)→ゲート車止(15:27)
Map GPS軌跡
(カシミール3D)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50メッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第198号)」
国有林のゲートに着き 身支度後スタート 浄蓮寺林道まで黙々と歩く。雪は数センチ程度 取り付きに着き 少し入って 
 浄蓮寺峠の地蔵  小川谷源頭部
浄蓮寺峠の地蔵様 小川谷源頭部
ここまで来てお地蔵様を素通りというわけには行くまい。斜面を登り地蔵様に挨拶 戻って小川谷へ入る。周りはほとんど植林帯 谷の左岸に何となく踏み跡はある。すぐに沢には水が現れる。少し進んだ所で右岸の上部を見ると林道らしき物が見えた。さらに進んだ所でコンクリー壁が見えた。この辺は何処からでも林道へ上がれそうだ。  
 右岸の谷  堰堤
右岸の谷(滝壺のようなのがある) 堰堤(左岸上部高巻き)
植林帯をドンドン下って行くと谷が広くなり 右から谷が1本 滑滝の様(これがIさんの言っていた谷のようだ。しかし真ん前に1.5m深さ1m程の水溜りがある)夏ならいいが今の時期ここは入れない。滑って落ちたら腰まで浸かりそう。暫くニラメッコしていたがあきらめた。戻ると先に堰堤が待っていた。右岸は2m程ありとても渡れない。左岸も少々ヤバそうだ。思案の末左岸のさらに上を高巻きと思い上がると踏み跡らしきものがあった。堰堤を越えたところで谷へ降りると巨岩がゴロゴロ 
 朽ちた桟道  雄滝
朽ちた桟道 雄滝
岩を潜り進むと左に朽ちかけた桟道が2箇所見えた。この先 谷が狭く水が溜まり進めなかった。先は滝のようだ。左岸を木々に掴まり攀じ登ると桟道の手前へ上がることが出来た。(これもI氏の情報)危なっかしい山道を進むと滝が見えた。(これが雄滝か?)ザレタ斜面を下ると雌滝の下に出られた。(さーてどうやって戻ろうかと思案)
 雌滝  水晶山
雌滝(上から) 尾根突端から水晶山
30m程の急登をクリアー出来れば傾斜は緩むと雌滝の右から取り付く。しかし20数m登った所で(ほぼ滝の上部辺り)滑り易い岩場で怖くなりやめた。このまま小川へ行くわけにはいかないので戻ることにした。桟道の手前でまた谷へ降り 巨岩をすり抜け堰堤の前で思案(あの谷は入れない?浄蓮寺まで戻るのもなー・・・)よく見ると右岸に作業道らしきものが見えたので取り付いてみることにした。登ってみるとヤブっぽいが踏み跡はしっかりしていた。ひとしきり登って尾根末端らしき所へ出ると後方に水晶山が見えた。七宗で水晶を見ると何となく安堵する。ここから急登が始まり登り切ると平坦となり少しで小川林道(支線)に出られた。小川林道終点を確認のため左へ進む。
 行き止まりの滝  後方の岩峰
中央に太いワイヤー 後方に岩峰
帰路林道のUターン箇所で山側へ取り付き(注1:以前ここから境界尾根に上がれないかと考えた)国有林の境界尾根を目指す。谷の右岸を詰める。暫くすると涸れ滝に当たり行止まりとなった。滝には太いワイヤーが1本下がっていたが登るための物ではないであろう。野猿の残骸?か これまでかと思ったが左を見ると伐採跡が急だが何とか上がれそう。急登を木々に掴まり登り 植林帯へ入ると右手の涸れ沢へ降りる。ここが滝の上部であろう。正面を登り切ると境界標(三九〇支一)があった。左折、黒尾へ向かう。岩場を登ると後方にあの険しい岩峰が見えた。 
 黒尾にて  下方に林道
3年ぶりに黒尾へ 下方に林道が
2度程 岩場をよじ登り3年ぶりに黒尾着 一服後北の524Pへ この尾根はヤブっぽいが中々展望が良い。降りたら戻れない様な急下りが2箇所あった。524Pへ来ると左に明瞭な尾根が見えた。痩せている所もあるが快適 下りになる頃左へ左へと意識して下る。(なんせ林道終点を外したら 雌滝上まで行ってしまいそう)急で危ない所もあったがここぞと思う所で斜面を下ったらうまく林道終点に降りられた。小川林道をひたすら歩く。スケガ谷作業場では重機で作業中であったので挨拶して過ぎた。ゲート横の車止まで
◆<注1>以前 黒尾のあと山頂に野猿残骸を見て 小川林道から山頂へのルートがあるのではと考え一番ありそうな谷が今回の所でした。しかしあの滝の巻き道はなさそう。伐採跡の急登(ほぼ30m)は一般的とはいえない。取り付きBから境界尾根ルートも(なかったのは)残念であったが確認出来てよかった。滝に下がっていたワイヤーを見て 滝上まで運んだ材木をここから下ろしていたのではないだろうか?
◆小川谷の源頭部は植林帯で見るべきものはない。しかし途中の堰堤前後は巨岩で埋め尽くされ自然らしさのある所である。

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