民話の地を訪ねる
(熊坂長範・十九女池・車返しの坂・無渋榧・養老の泉) |
◆15〜20年前 東海ラジオで『民話の小箱』が放送されていた。気がついてから録音を始めたが約300話くらい収録した。週4くらいで放送されていたのでトータルでは1千話を超えていたと思う。範囲は東海3県から駿府・近江まで 神代の時代の話もあり興味深いものもあった。収録分のお気に入りくらいはその地を訪れてみたいと思う。今回関ケ原周辺を訪れる。 |
<Approachi> 小牧IC→名神高速→大垣西IC→R-21→R-365→上石津下山→養老IC→小牧IC |
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2019/07/31(水) 晴 |
単独山行 |
ルート |
綾戸古墳(大垣)→堅田古墳→不破の関→自害峰三本杉→鶯の滝→車返し坂→唯願寺(上石津下山)→養老の滝 |
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民話熊坂長範 は諸説色々 定かでないが民話では名張(三重)出身(加賀・越後説もある?)となっており 赤坂宿で牛若丸(義経)に討たれたことで知られる平安末期の大盗賊 貧乏人は襲わなかったことから義賊としての一面もあった。謡曲や浄瑠璃に登場する人物 大垣に『長範』に纏わる場所があるとのことで寄ってみた。 |
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【綾戸古墳】 |
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【堅田古墳】 |
熊坂長範が、松の木から東山道や鎌倉街道の旅人を見張っては、身ぐるみをはいでいたという伝説が残っている。その一本松は『物見の松』と言われ現在の垂井東小学校の隣にある綾戸古墳である。新撰美濃志では『幣懸松』(シデカケマツ)と書かれている。今、松は見当たらない |
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12世紀の中頃、平尾の東「長範のかくし厩」といわれ古墳に馬を隠したといわれている。石碑に『長範』の文字が見えた。古墳の東側(画像右)には幾つもの穴があった。(まさか盗掘?)
美濃国分寺西200m |
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美濃国分寺跡は堅田古墳のすぐ隣なので寄ってみました。かなり広い平地 これを見ただけでも往時の規模が想像できる。 |
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民話十九女池(つづらいけ) R-21まで戻り関ケ原へ向かう。関ケ原ICの標示を見て左折 暫くで左にそれらしきがと入った所が 偶然十九女池の駐車場 |
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十九女池 |
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不破の関 |
池の中を新幹線が走っており 興醒め 余りにもアンバランス 民話のイメージも湧いてこない。池一周の遊歩道は散歩にちょうどよかった。正面からは絵にならず池奥から撮影 中央に新幹線 |
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R-21へ戻る。不破の関の標示を見て左折 不破の関は直接民話の舞台ではない。『車返しの坂』の話で公家の二条良基が目指した場所 個人所有地で勝手には入れない。 |
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『関屋の板ひさし』は当時 歌人のはやり詞だったようだ。 |
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自害峰の三本杉 |
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壬申の乱(672)の戦で敗れた大友皇子が自害された場所のしるしとして3本の杉の大木がある。入り口は判り難いが黒血川の案内標があります。この近くに鶯の滝があるとのことで寄ってみた。この滝はかつて、今須峠を上り下りする旅人の心を癒してくれる格好の場所だった。水量は豊富で、夏は冷気が立ち込め、年中ウグイスが鳴くことからこの名が付いたとされています。 |
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民話車返しの坂 R-21をさらに進み 今須へ入るとR-21のすぐ横にありました。 |
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民話車返しの坂
『関屋のあれたるこそよけれ今は興なしとて(ふきかへて月こそもらね板ひさしとくすみあらせ不破の関守)とよみつゝこゝより車をかへして・・・・・・・』 新撰美濃志
・この上には車返地蔵尊が祀られていました。 |
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今日一番の目的地 民話『無渋榧』(シブナシカヤ)の唯願寺へ R-21を戻り R-365で右折関ケ原インターを過ぎ上石津下山を目指す。 |
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唯願寺山門 |
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唯願寺の無渋榧 |
千霄山 唯願寺 真宗大谷派 800余年前 鎮守府将軍 藤原秀郷の曾孫に当る浄金がこの地に天台宗の道場を開いたのが始まり。民話の主人公は2世 明慶 |
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幹周/3.7m、樹高/18m、樹齢数百年。境内には『龍宮 乙姫の古池底なし井戸』なるものあり 瀬田の唐橋に通ずとの言い伝えあり |
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唯願寺近くの湯葉神社にモミ・杉の大木があるとのことで行ってみた。 |
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湯葉神社のもみの大木 |
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湯葉神社の大杉 |
幹周/3.6m、樹高/33m。幹周実測値/3.9m。
この左に神社の由緒書きあり 謂れにここでも熊坂長範が登場している。 |
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幹周/6.3m、樹高/29m。幹周実測値/6.9m。
根元は大きな洞のようになっており 子供なら5〜6人は入れそう。 |
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予定していなかったが時間があり 養老の滝でもと向かう。ここは記憶にないので初めてかな?迷いながら何んとか養老公園到着。左手の無料駐車場へ停めた。 |
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養老の滝 |
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民話『養老の泉』の菊水霊泉 |
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公園中央に川が流れている。右岸を登ったが滝到着頃は結構バテた。有名な滝だけあって水量豊富で迫力もあった。下山は左岸を辿る。養老神社に菊水霊泉あり これが民話の孝行息子の話『養老の泉』の舞台でした。 |
◆駐車場から養老の滝まで思ったよりキツく感じたので帰宅後カシミールで見たら1.2km、201mでした。歳のせいだなー 帰路は真新しい養老インターから高速に入った。 |
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