駒 山
(855m
◆前回 高戸山の3つの反射板を訪れた後 次は駒山であろうと思い地形図を見ていて駒山調圧水槽(サージタンク)の西にトンネルを見つけた。400m以上ありそうだ 何のため?と不思議だったが 今でも通行可能だろうか?と俄然興味が湧いてきた。 トンネルにサージタンクに反射板 廃寺と もう一つ反射板 これだけ揃えば十分だ。
 <Approachi>  春日井→名2環→豊田→矢作ダム→旭大橋→西久保林道
  2022/9/13(火)  晴 単独山行    累積標高差 564m  沿面距離 7.8km
ルート P(10:50)→横坑・記念碑1(10:56)→駒山調圧水槽(11:22)→駒山反射板(11:56)→林道(11:59)→
P(12:13)→登山口(12:51)→小馬廃寺(13:13)→駒山反射板(13:33)→林道(14:16)→P(14:39)
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50メッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第198号)」
GPS軌跡
(カシミール3D)
トンネル入口はチェーン施錠。出口と林道は繋がっているように見えるがトンネル以外に道はない。記念碑周辺は広い平地
今回はトンネル→横坑・記念碑を見て石碑奥→尾根→調圧水槽→林道→駒山反射板(国)→林道→駐車地点。
西久保林道は狭い所あるも他と比べればマシな方かな?予定のトンネル前着で駐車 トンネル内を覗いてみたが心霊・パワースポットという雰囲気はあまり感じられなかった。(伊勢神トンネルでも感じなかったので私が鈍感なのかもしれない?)
   
トンネル入口 出口付近
身支度後トンネルへ 400m先の出口が小さく見える。トンネル内は真っ暗だが意外やキレイな様子 右側に側溝があるようでライトがない場合は中央を歩いたほうが無難 トンネルを抜けると道の分岐 
   
6or8角形?コンクリー製 水圧鉄管路の碑
まずは上を辿るとすぐにコンクリー製の八角形(?)のもの 何だろう?地中の導水管のエアー抜き(?)かな?(”酸欠”の文字を見たので横坑の換気かも?)その横に水圧鉄管の碑があった。先に道はなくトンネルまで戻り
   
横坑入口 グーグル画像
下の道を進むと水圧鉄管路横坑があり入口は閉ざされて 道は行き止まりでした。つまりトンネル出口側は何処へも通じていないことになりこれでほぼ理解出来ました。駒山調圧水槽(サージタンク)を作るため横坑を掘り そのための機材運搬 土砂の搬出もあったであろうためのトンネルだったと思われます。
   
駒山調圧水槽へ出た 斜面へ上がり上から
再度上の記念碑へ上がり奥から急斜面に取り付き上がる。尾根に出ると傾斜は緩みヤブもなく楽に進めた。暫くで駒山調圧水槽が見えてくると2頭のシカが逃げて行った。フェンスで囲われ 径は2〜30m程 google画像では屋根のように見えたが最近撤去されたのだろう。フェンスも新しい 内部を覗けないかと背後の斜面へ上がったが ただの空洞なのかな?(深さは 横坑との差がほぼ100mHなのでその位あるかも) 鹿の逃げて行った方向(北東)は良さそうな緩斜面 先の林道へ出られそう。残念だが逆方向へ道を辿り林道へ 反射板に向かう。
   
国交省駒山反射板 反射板横からダム湖方面
この辺かなと廃道(?)へ入ると荒れておりコブを回り込むと林道が現れ先に反射板が見えた。何と名称は『駒山反射板』とあり ここには2つの『駒山反射板』が存在することになる。(こちらは国交省です。)脚は長めの反射板で奥矢作湖を見下ろしています。電波の一方は矢作ダム管理所でしょう。(他方は蛇峠山中継所〜飯田方面のようです)ダム湖方面の展望はよかった。林道へ戻り このまま駒山だと帰りの林道歩きが長すぎるというわけでトンネル入口の車まで戻ることにした。1.9kmを車異動 一部ダートあり 林道分岐のスペースに停めReスタート 
   
地蔵の後ろに石垣 崩れかけた山門
途中2台の軽トラが抜いていった。登山口着 先程の軽トラの方が見えました。(ここまで車で来れたんだ。) 地籍調査のようでした。登山口の標示はなく入口は不明瞭でした。沢沿いを上がっていく。地蔵が現れ 石垣が現れるといきなり左上に崩れかけた山門が現れ圧倒されました。すぐ後ろの斜面を上がり
   
門柱のような大杉 本殿跡
折り返すと門柱のようなスギの大木2本 石段を上がると倒壊した本殿と思われた。背後へ上がり山頂を過ぎ 北へ向きを変え急斜面を下ると少し先に反射板がありました。
   
中電駒山反射板 沢に降りられた。
こちらは中電の『駒山反射板』です。ここの銘板も低く見えなかった。先日の高戸山方面の展望は良かったが反射板までは確認できなかった。駒山へ戻り参道(車道?)を辿り 暫くで右手の廃林道へ入った。2ヶ所崩壊地を過ぎると林道終点となったが先に踏み跡は見られず 地形図を見ると正面尾根が下れそうに思えた。暫く迷ったがやっぱり戻れず 入ると始め良かったが次第に茂ってくる。〜ワケワカラン〜ヤケクソ〜 そのうち水音が大きくなりマズイと右へ振ると朗かな獣道に出合った。少々ヌカルンでいたがおかげで往路の沢に降りられた。(この尾根はダメです。)登山口は近かったが車までの林道歩きは辛かった。帰路 田津原城跡へ寄るつもりだったが持参の地図から外れていた。途中に木製階段を見て上がるも違った。(帰宅後調べたら隣のコブでした)ダム湖まで戻り 一服後帰路に就いた。
   
◆駒山調圧水槽はt奥矢作第一発電のサージタンクと同程度の規模があるんだろうか?なら相当大規模な難工事だったと思われ トンネル工事などほんの序曲に過ぎなかったことでしょう。地中にあれば倒れることはないというものの他の地表の方が倒れたらそれこそ大変だ。
   
◆前々回 水別反射板の項で4基のサージタンクのうち1基不明と書いたが判明--『シリーズ日本の発電所から』


奥矢作第二発電所の後の地中にあるようです。
発電所(開閉施設etc)と発電機は700m離れているから地形図の458Pの下辺りになる。サージタンクの密閉はないだろうから尾根近辺にエアー抜きの設備があるかもしれない   (グーグルでは見られず)  
 
 奥矢作湖周辺には6基の反射板がある。それぞれの電波ルートを推測してみた。
あくまで推測ですが奥矢作第一発電所→貝戸反射板→新高戸山反射板→奥矢作第二発電所→(高戸山)反射板→駒山反射板→北大野反射板→愛知変電所という伝搬路(ルート)があるかもしれない。もしこれが当たりなら貝戸反射板は中電ではなく国交省となるが なら矢作ダム管理所と繋がっていないのは変?(そんな簡単なものじゃーないかな?)
  
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