クラソ明神
(1023.1m)

◆奥美濃 板取のさらに奥の明石谷(アケシタニ)より 源流を詰めヤブを漕いでクラソ明神へ  <リベンジ成る。>
◆前回(未踏の記録)境界尾根に登路を求めたが何もなく敗退した。今回は谷筋を行ける所まで詰め ダメなら右(南)の尾根に取り付くつもりでいた。雪が心配で『1週間早ければなあ』と思ったが・・・・(でも行きたい欲求の方が強かった)
 <Approachi>  春日井→犬山→鵜沼・坂祝バイパス→関市→R-418→寺尾千本桜→洞戸→板取→明石谷
  2010/12/10(金)  晴れ 単独山行      行程:4.8q
ルート 明石谷ゲート(8:27)→林道終点(8:46)→大岩(9:01)→2m滝(9:23)→源頭部(10:07)→境界尾根(10:23)→
主稜線(10:38)→山頂(11:04)→境界尾根(11:33)→林道終点(12:23)→明石谷ゲート(12:46)
 GPS軌跡
 (カシミール3D)

 青色は推定
「この地図の作成に当たっては、国土地理院長の承認を得て、同院発行の数値地図25000(地図画像)
及び数値地図50メッシュ(標高)を使用した。(承認番号 平21業使、第198号)」
6:05出発 板取へ入る迄霧が濃かった。明石谷の川浦林道へ入ると また『落石・全面通行止』の表示があった。ヨシッならば行ける所までと入ってみると落石らしきものはなく 所々積雪が10cm程度あったのみでした。
長屋神社と林道ゲート 林道終点
長屋神社と林道ゲート 林道終点(左へ沢へ降りる)
長屋神社を過ぎ何とか奥のゲート着 ”まあ明石谷の探索だけ”でもとスタート 林道の積雪は10〜15cmあり先が心配になる。笹畑への分岐を過ぎ林道終点着 左の沢へ降りる。雪のせいか春とは雰囲気が全く違う。とても桃源郷とは言えない。
沢の大岩 2m滝
大岩(春と趣が違う) ≒2m段差(右上の谷へ)
積雪は10cm程度だが雪の下はわからない(浮石など)ので慎重に進む。例の大岩を過ぎさらに進むと2m弱の滝(ただの段差か?)が現れた。僅か2mだが足場もなく滑って上がれない。周りを確認し左(右岸)へ上がり高巻いていく。谷は細くなってくるし岩場が出ると滑って登れないところが2〜3箇所あった。右に巻いたり難行を強いられる。
明石谷最深部 境界尾根道
明石谷最深部 境界尾根道(右から出て来た)
その内これが最後と思われる明石谷の最深部へ来た。上部は僅かに朝日が差込んで明るいが壁のように立ち塞がっており 近づくと急勾配に圧倒される。何処から登ればいいんだろう。中央から取り付いてみるも登っては戻され中々上がれず 結局左手の木々のある所から木に捉まりながら何とか登り切ると赤いテープがあった。アレッー何と境界尾根道があるではないか?地形図の破線は何なんだ。境界線は尾根1本ズレている。(※後で気づいたが地形図の破線は市町村界であって国有林境界と別)ここには境界杭386号があった。急勾配を上り主稜線に出る。(境界杭384号)境界尾根道はここまでであったがクラソ明神の山頂は意外に近く見えた。
クラソ明神山頂 山頂から御岳
山頂(左下三角点) 山頂から御岳
右折し山頂を目指すが甘くはなかった。猛烈なヤブ漕ぎとなる。ここのネマガリは太く跳ね返しが強い。稜線上の中間辺りに大きな木が数本 笹も薄くホッとする所だ。雪で服ズボンがずぶ濡れになったが構っておれない。ヤブ漕ぎ再開 やっとの思いで山頂三角点到達となった。小さな山名板が2つ並んでおり東方面に三尾山(サンノーの高)後ろに御岳が望まれた。停まっているとさすがに寒く休憩もそこそこに下山開始 主稜線出合いまで戻り 下山は境界尾根道を下る。笹は刈られているものの急勾配で危ない道だ。(いわゆる笹ヤリ)
境界尾根から舟伏山 林道へ戻る
境界尾根から舟伏山 林道終点に戻る(境界杭421号は後上
途中正面に舟伏山が見えた。左は崖 右に下れそうな谷を2つ程過ぎる。ドンドン下って行くと右下に沢が見られるようになる。(多分今朝 登った沢であろう。)林道終点が近づき 境界杭”界421”を見て林道に降り立った。何のことはない今朝ちょっと上がれば国有林境界線に出られたのだ。林道を駐車地点まで戻る。着替え後 長屋神社まで戻りお昼にした。林道を戻る途中トラックが(材木の切り出し作業中)道を塞いでいた。内心 通行止を無視して入ったのでマズイと思ったが20分ほどで道を開けてくれました。

◆地形図の誤り
もあるが この尾根は850m辺りが垂直に近く見えたので境界尾根道があるとは思わなかった。しかし尾根道だけのピストンでは味気ないであろうから明石谷の最深部まで行けたのは大満足である。主稜線のヤブ漕ぎは≒240m雪はない方が良かった。

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